食品工場の巡回点検・品質管理記録の電子化事例| XC-Gate(エクシーゲート) | 現場帳票電子化ソリューション
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導入事例

食品工場の巡回点検・品質管理記録の電子化事例

会社名
イオンフードサプライ株式会社
設立
1981年10月29日
所在地
〒273-0014 千葉県船橋市高瀬町24番6号
従業員数
1,830名(2023年2月現在)
事業内容
畜産・水産・デリカ商品の製造加工ならびに農産・加工・デイリー商品等を含めた配送
ホームページ
https://www.aeon-fs.com/

1か月1000枚以上の紙帳票を削減、写真機能を活用してチェック作業のフローを大きく改善

会社紹介

イオンフードサプライ株式会社はイオングループの食を支える食品メーカーである。イオングループのプロセスセンター(直営センター)として、水産・畜産・農産の生鮮3品と生鮮デリカの製造・加工を行い、イオングループ各店に毎日商品供給を行っている。プロセスセンターは全国5エリアに設けており、原料段階から製造・加工・店舗供給に至るまでを一括で担っている。

西関東センターは全国5か所のプロセスセンターの中でも畜産が最も盛んで、牛肉と豚肉、味付け済の肉など一日当たり8万~11万パックの肉製品を出荷している。

同社はXC-Gateクラウドサービスを2021年に導入し、現在は社内の全部門で日報電子化に活用している。今回は、肉の成形・カット・盛り付け・包装など食肉加工の各工程を担当する畜産課、加工場内巡回や工程内での品質管理を行う品質管理課での事例を紹介する。

導入前の課題

畜産課で行っている「商品化チェック」では、肉がきちんとトレイに盛り付けられているかどうかなどのチェック箇所について、帳票への記録と合わせて写真も撮影・保存している。従来は①現場でデジカメを使って撮影②デジカメからSDカード経由でパソコンにデータを移動③写真を印刷して帳票に貼り付け、という流れで帳票に写真を添付していたため、完成までの手順が多く時間がかかっていた。加えてセキュリティ面では社内のパソコンにSDカードを差し込むための許可もとる必要があった。

また現場では肉を取り扱うため、紙は異物混入のリスクとなるほか、手についた油などで紙を汚してしまうこともあったという。

品質管理課では畜産課から上がってきた帳票を毎朝チェック・ファイリングしており、内容に抜け漏れがあった場合には該当部分をマーカーでチェックし、係長クラスの人に事務所内で直接手渡しして差し戻していた。品質管理課の業務だけでも紙の量が1日100枚以上あり作業負荷が非常に高くなっていたほか、一部の帳票が行方不明になることもあった。

XC-Gateを選択した理由

電子帳票ツールの導入に際しては、西関東センターと兵庫センターの2か所で別々のツールを使い比較検討し、最終的には本社側でXC-Gateの選定に至ったという。もともと帳票フォームがExcelだったため、設計補助ツール「XC-Editor(エクシーエディター)」と組み合わせてExcel上でそのまま帳票作成できる点や、Excelの関数がそのまま使える点が評価された。

特に後者については、これまで紙帳票に基準値外の値が記入されたまま見過ごされてしまうことがあったため、基準外の値を電子帳票上にExcel関数で強調表示することにより、現場ですぐ異常に気付くことができるようになった。

導入の効果

同社では様々な業務での帳票電子化が進み、XC-Gateを使用している部署全体で1か月あたり1,000枚以上の紙帳票を削減することに成功した。加えて異物混入や紙を汚してしまうといった、紙帳票に付随する衛生面の課題解消にもつながっている。

XC-Gateで電子化した帳票作業の一例

 

畜産課で課題となっていた商品化チェックの写真撮影については、XC-Gateの写真撮影機能を使うことで、タブレット1つで撮影から帳票への添付までが完結するようになった。1日の最後に事務所へ戻ってきてからのパソコンへのデータ移行や印刷、帳票との紐づけなど、毎日約1~2時間の作業削減につながった。帳票作業にかける時間が短くなったことで他の業務に取り組む時間を確保でき、作業全体の効率化を実現した。

その他稼働前点検などチェック項目が多い帳票では内容に応じて入力欄の色を変えて内容確認をしやすくしたり、試験で使う帳票では入力した点数に応じて自動で合否判定を出せるようにするなど、関数やXC-Gateの機能を活用してより便利な帳票運用につなげている。

商品化チェックの流れ

一方の品質管理課では従来のように畜産課からの紙帳票をファイリングする必要がなくなったほか、XC-Gateの帳票上で基準チェックを自動で行えるようになった結果、入力間違いをその場で抑制することが可能になった。

加えて品温チェックや残留塩素濃度の記録や巡回記録など、品質管理課が行っている複数作業でもXC-Gateで電子化した帳票が使われている。こちらもXC-Gateの写真機能・写真へのお絵描き機能を活用することで作業内容を見える化し、視覚的なチェック・判断ができるようになるなど、XC-Gateを活用して紙ではなかなかできなかった運用を実現している。

今後の展開について

現在はタブレットの台数の制約があり、まだ現場で紙帳票で運用されている業務も残っているため、今後はそれらの帳票についても電子化も目指すほか、海外出身の作業者にも活用を広げていきたいという。また、現在は全5拠点のセンターで個別で管理されている品質管理データの一括管理など、同社のDX推進の1ツールとしてXC-Gateの活用を広げていく予定だ。

イオンフードサプライ株式会社 西関東センターの皆様、ご多忙の中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

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