導入事例
株式会社ニッスイの加工食品工場における日報電子化事例
- 会社名
- 株式会社ニッスイ
- 設立
- 昭和18年(1943年)
- 所在地
- 〒105-8676 東京都港区西新橋1-3-1 西新橋スクエア
- 従業員数
- 1,485名(個別) 9,515名(連結)
- 事業内容
- 水産・食品メーカー
- ホームページ
- https://www.nissui.co.jp/
作業時間を月30時間削減、XC-Gateの機能を駆使しスムーズな入力を実現
会社紹介
株式会社ニッスイは、1911 年創業の水産・食品メーカーである。「人にも地球にもやさしい食を世界にお届けするリーディングカンパニー」を目指し、水産・食品・ファインケミカル事業などの幅広い事業を展開し、健やかな生活とサステナブルな未来を実現する新しい”食”を世界中に提供している。
株式会社ニッスイ ホームページ:https://www.nissui.co.jp/
同社はXC-Gate.ENT を2021 年に導入し、八王子総合工場 加工食品第二工場ではソーセージ製造等の複数工程で製造日報電子化に利用している。
この度、株式会社ニッスイ 八王子総合工場 加工食品第二工場 の方々に話を伺った。
インタビューにご協力いただいた方々
課題
XC-Gate導入以前、現場で使用されている日報は基本的に全て紙に手書きで記入しており、その作業に伴う様々な手間やコストが発生していた。
「日報を必要枚数印刷する必要があって、作業や記入済みの日報を終わった後にファイリングする作業が毎日発生していたので、紙とファイルの消耗品代などもコストがかかってしまうという課題がありました。」(山本氏)
また、入力した数値や稼働率を都度電卓で計算して記入する作業があり、こちらも工数や作業コストの削減が課題となっていた。さらに、現場では記入した値の異常や記入漏れに気付きにくく、異常発生時にタイムリーな対応ができないということもあり、これらの課題が日報電子化を検討するきっかけとなった。
XC-Gateを選択した理由
紙日報から電子日報への切り替えを検討しているとき、展示会のテクノツリーブースでXC-Gateを知ったという。
「普段から現場の日報で使用しているエクセルをベースとして編集し、作成した日報をXC-Gate側に取り込んで電子化できるということで、取り掛かりのハードルが低く、現場の担当者でも容易に作成・編集ができる点にメリットを感じました。」(梅名氏)
Excelアドイン「XC-Editor(エクシーエディター)」で電子帳票を簡単に編集でき、帳票作成・修正作業が属人化してしまう心配がない点に加え、ブラウザで操作するWebシステムなので普段使い慣れたWindowsOSでも使用できる点もXC-Gateを選択した理由として挙げた。
導入にあたっての工夫
当初はXC-Gateでどんな入力方法を使えば紙日報と比べて簡単に、かつ早く入力できるようになるのか模索が続いた。同社では日報作成と現場運用のテストによって都度改良を行い、今ではスムーズな帳票作成、実績入力が可能となっている。
ボタン入力、テンキーによる数値入力といったオーソドックスな入力の他、下の写真にあるように担当者の記入欄を手書きサインにして証跡を残すなど、現在では帳票のフォーマットに応じた様々な入力方法を活用している。
導入の効果
八王子総合工場 加工食品第二工場では、XC-Gateを充填・レトルト・包装の各工程で使用している。多数の日報をXC-Gateで電子化することにより、紙日報に関連する作業(印刷、ファイリング、計算や修正の作業、データ入力など)かかっていた時間を月間約30時間削減することに成功した。
工程で使われている帳票の一例
また、XC-Gateならではの機能も現場で活用が進んでいる。
レトルト工程では、以前は前日の水・薬剤の使用量を日報へ前もって記入する必要があったが、現在はXC-Gateの過去データ参照機能を使うことにより、当日の日報を開くだけで前日データが自動入力され、前日分と当日分での使用量比較が容易になった。
異常値が入力されたらメッセージを表示させることによるしきい値チェックの効率化、未記入項目は色を付けて表示させることにより、入力漏れの防止にも貢献している。
充填工程ではソーセージ両端の結束部の厚みをデジタルマイクロメーター経由で正確に入力するなど、計測機器との連携にも取り組んでいる。
【ディジ・テック社】計測機器と連携して帳票入力効率化!
ディジ・テック社のBluetoothアダプタ「DKA-102」を使った、マイクロメーターやノギスなどの計測機器とXC-Gateとの連携についてご紹介します。
今後の展開について
現在はまだ一部で紙の製造日報も残っており、今後はすべての製造日報の電子化に向けメンバーで知恵を出し合いながら日報構成や運用方法を考え目標達成への取り組みを続けている。
全製造日報電子化の先には、紙を多用している各種帳票の電子化推進に加え、社内で使用している他のシステムとXC-Gateを連携させることによってさらに入力作業や集計作業に関する工数を削減していくなど、単なるペーパーレス化にとどまらないデータの活用を目指す。
「電子化と聞くと、最初はみんな難しそう、面倒くさそうなどとハードルが上がってしまいがちですが、まずは自分で手を動かして作ってみることで案外簡単だったんだ、と思えるようになると思います。最初は苦労することがあるかもしれませんが、粘り強くやり続けることが大事です。」(石飛氏)
株式会社ニッスイ 石飛様、梅名様、山本様、北村様、黒部様並びに関係者の皆様、ご多忙の中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
今回の取材の模様をまとめたインタビュー動画も公開しております!ぜひご覧ください。