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導入事例

刃具交換履歴のデジタル化事例

業界:
会社名
ダイハツ工業株式会社
設立
1907年3月1日
所在地
大阪府池田市ダイハツ町1番1号
従業員数
12,577名
事業内容
自動車、産業車両、その他各種車両およびその部品の製造、販売、賃貸および修理
ホームページ
https://www.daihatsu.co.jp/top.htm

現場の困り事解決から始まった帳票電子化、2,000人規模の製造現場で進むDXと全工場への展開

会社紹介

滋賀県竜王町にあるダイハツ工業株式会社滋賀(竜王)工場は、同社の主要な生産拠点の一つであり、エンジンやトランスミッションなどのパワートレインユニットの製造を担っている。工場は第1地区と第2地区に分かれており、第1地区ではエンジンやトランスミッションといった車両の中核部品の組付を行い、第2地区では車体の組立工程を担っている。

今回取材した第1地区の機械加工工程では、鋳造されたアルミ部品、鍛造された鉄部品を精密に加工し、エンジン部品として仕上げている。多くの加工設備が稼働するこの工程では、生産日報や設備点検、刃具交換履歴など、日々さまざまな記録業務が発生している。現在は製造部員約2,000名のうち、取材に対応いただいた第2機械課では約300名がXC-Gateを利用している。今回は、滋賀第1製造部 第2機械課 LE 假屋様、豊坂様、水俣様、滋賀第1製造部 技術室 副主任 井上様に話を伺った。

導入前の課題

XC-Gate導入前、日報や点検表といった帳票はすべて紙で運用されていた。作業者は日々の生産実績や設備状況、刃具の交換履歴などを手書きで記録し、月末になるとそれらを回収してExcelへ転記し、月報や掲示資料を作成する必要があった。こうした作業は現場にとって大きな負担となっており、「月末は帳票のまとめ作業に追われる」という声も上がっていた。

XC-Gateは日報や点検表など様々な帳票で活用されているが、その中でも特徴的な活用例として刃具交換履歴の管理が挙げられる。機械加工ではドリルやフライスといった刃具を定期的に交換する必要があり、その履歴は品質管理上、重要な情報となる。しかし紙での管理では、作業の忙しさから記入が後回しになり、記録漏れが発生することがあった。また、不具合発生時には過去の履歴を確認する必要があるが、紙の台帳から該当記録を探し出すのに時間がかかっていた。さらに帳票は一定期間保管する必要があり、保管・管理の手間も無視できない課題となっていた。

紙帳票では数値の記入に加え、グラフも手書きでプロットする必要があり、記録作業の手間がかかっていた。

XC-Gateの導入と活用

こうした背景のもと、帳票電子化ツールの導入が検討され、その中で採用されたのが「XC-Gate」である。導入の決め手となったのは、Excelで作成された既存帳票をそのまま活用できる点にあった。製造現場では専門的なシステム開発を行うことが難しいため、現場主導で帳票を作成・改善できる柔軟性が重視された。

特に刃具交換履歴の電子化では、現場の作業性を損なわない仕組みづくりが行われた。各工程や刃具にQRコードを付与し、タブレットで読み取ることで必要な情報を即座に呼び出せるようにしたほか、入力はプルダウン形式とすることで記入ミスの防止にもつなげている。また、交換した刃具の写真をその場で記録できるようにすることで、より正確で詳細な履歴管理を実現している。

導入後の効果

「XC-Gate」の導入により、第2機械課では生産日報や刃具交換履歴、点検記録など合計20帳票の電子化が進められた。その結果、これまで紙で運用していた帳票の大部分がデジタル化され、月間約1000枚の紙帳票削減を実現している。

また、刃具交換記録の入力方法が簡素化されたことで、1回の交換作業にかかる時間も大幅に短縮された。従来は記録や確認に時間を要していたが、現場では必要な情報をその場で入力・参照できるため、印刷やファイリングといった付帯作業が不要に。これにより、交換1回につき、約10分の作業時間が削減でき、現場は本来取り組むべき作業への注力が可能になった。

さらに、XC-Gate内に記録された生産日報データは「XC-Gate」内でグラフ化することで、生産状況の可視化を実現している。さらに、Microsoftが提供するBIツール「Power BI」とも連携されており、従来は手作業で行っていた集計や月報作成が自動化された。これにより、アルミ部品の生産状況をリアルタイムで把握できるようになり、現場改善にもデータを活用できる環境が整っている。

現場DXを支える運用

同社の機械加工現場では、ミストや切削油、高温といったデジタル機器の使用にとって厳しい環境がある。こうした条件下でも安定して利用できる点が評価され、ZEROSHOCKタブレットがデジタル運用を支える入力デバイスとして採用された。また、「XC-Gate」で活用しているQRコード運用との相性の良さも大きなポイントとなった。

現場ではタブレットでコードを読み取ることで必要な情報を即座に呼び出し、そのまま入力まで完結できる。さらに、読み取りスピードや操作性の良さも評価され、採用の決め手となった。こうしたデバイスとシステムのトータルバランスが、現場でのスムーズなデジタル運用の定着を支えている。

ダイハツ工業様の導入事例は、エレコム様のWEBサイトにZEROSHOCKタブレットの活用事例としても公開されております。本事例とあわせてご覧ください。

エレコム様WEBサイトの導入事例はこちら

今後の展開

第2機械課ではDX推進チームを中心に、帳票の設計や運用改善を継続的に行っている。現場主体で改善を重ねながら、自分たちの業務に最適な形へと進化させてきた。この取り組みは大変評価され、場内の他部署やグループ企業にも展開されており、製造現場におけるDXの成功事例として広がりを見せている。

ダイハツ工業 滋賀(竜王)工場では、「XC-Gate」の導入により紙帳票中心の業務から脱却し、現場に適した形でのデジタル化を実現した。刃具交換履歴の電子化を起点に、生産日報や点検記録のデータ活用へと発展し、業務効率化と改善活動の高度化を同時に進めている。

現場が主体となって進めたこのDXは、製造業における帳票電子化の有効性を示す好事例であり、今後さらなる展開が期待される。

ダイハツ工業株式会社 滋賀(竜王工場)の皆さま、
お忙しい中、取材にご対応いただきありがとうございました。

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