食肉加工の生産記録電子化・自動集計の成功事例 | 現場帳票電子化ソリューション「XC-Gate」
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導入事例

食肉加工の生産記録電子化・自動集計の成功事例

業界:
用途:
会社名
株式会社コープミート千葉
設立
2002年11月11日
所在地
千葉県匝瑳市今泉5332
従業員数
約130名
事業内容
畜産物の加工及び販売
ホームページ
https://www.co-cmc.co.jp/

製造実績データをリアルタイムに自動集計し、
最新データでの分析&1日4時間の転記工数削減を実現


会社紹介

株式会社コープミート千葉は、生活協同組合会員の方々に「安全・安心」な肉を届ける千葉県匝瑳(そうさ)市の食肉加工メーカーだ。同社で加工された商品は、西は九州、北は東北まで届けられている。

生産者から消費者へ、商品を通して思いをつなげるという重責を担い、両者の「顔」が見える立場にある同社だからこその存在意義を全社員・従業員が常に意識して日々の業務に従事している。徹底した衛生管理はもちろんのこと、原料の仕入れから保管・加工・製造・出荷までを一元管理することで厳格なトレーサビリティの確保を実現している。

同社では2023年6月にクラウド版のXC-Gate.V3を導入し、生産工程管理表や記録表・点検表などの記録管理に活用している。

現在のXC-Gate活用方法や、導入・運用開始までの経緯について、コープミート千葉 生産管理部 部長 橋本様、生産管理部 原料・入出庫グループ 購買チーム 担当主任 宮内様、ならびに導入・運用支援を行った東京システムリサーチ 小澤様、槐様にお話を伺った。

導入前の課題

XC-Gate導入の一番の目的は、製造実績データの自動集計化であった。

製品歩留まりやロス率など製造時のデータは、現場で生産時に生産記録へ手書きで記入したのち、事務担当が毎日50~60枚の帳票をExcelへ4時間かけて転記していた。作業時間のロスもさることながら、Excelへの転記時には入力ミスやその修正作業も発生してしまうため、生産記録のデータ化には多大な労力を要していた。

生産記録の用紙への記入においても、商品の発送先、製品名、規格重量、畜種などの製品に関する項目を一つずつ手書きで記入しており手間がかかっていた。各工程で発生した脂身重量、端材重量、廃棄重量などの数値は暗算で集計していたため、計算ミスの原因になっていた。

また、紙帳票は記入時に紙が汚れてしまったり、紙そのものが万が一破れてしまうと異物混入につながる可能性もあるなど、安全衛生面でも紙の運用を続けることにはリスクがあった。

導入後の効果

生産実績をリアルタイムに自動集計し、転記削減&スピーディーな分析を実現

XC-Gateで生産記録を電子化し、生産記録へのデータ入力を行ったあと、データ連携ツール「XC-Connect(エクシーコネクト)」を使いSQL Serverにデータを格納、その後ExcelのPower Queryという機能でデータを成型することで、Excelでの自動集計を実現している。

 

生産実績がタイムリーに自動で集計されるようになり、これまで事務担当が4時間かけて行っていた転記作業が不要となった。最新データをその場で確認、分析できるようになり、翌日にはすぐにラインの修正対応も行えるようになったという。

また、生産記録上でも過去10回分の製造データを表示できるようにし、パートタイムの従業員も数値を確認・管理できるようになるなど、データへのアクセスが容易になった。

生産記録への製品関連情報の記入は、製品コードを入力するだけで製品マスタから関連データを自動入力できるようになり

、一つ一つ手作業で記入する必要がなくなった。各種重量の計算についても、それぞれの項目に数値を入れるだけでXC-Gateが自動で計算をしてくれるようになり、計算ミス削減につながっている。

自動チェック機能の活用で食品の安全管理強化

安心安全な商品を確実に提供できるよう、同社ではXC-Gateの自動チェック機能を様々な場面で活用している。 点検記録表では、帳票の記入漏れがある場合に完了登録できないようにすることで重要項目の記入漏れを防いだり、原料賞味期限チェックでは基準値よりも原料の賞味期限が短い場合にアラート表示を出すことで、原料賞味期限が完成品の賞味期限より短かった場合でも未然に気付けるようになり、万が一の事故も予防できるようになった。

XC-Gateの選定理由・導入時のエピソード

導入前に複数のツールを比較検討する中で、Excel関数対応も含め既存のExcel帳票を活かして帳票が作成でき、かつ自由度も高いというXC-Gateの特長が評価ポイントとなった。加えて、XC-Gateの販売パートナーである東京システムリサーチ(tsr)社の持つ豊富な経験値や技術力も信頼感につながり選定に至った。実際に、先述のXC-Connectを用いた生産記録集計の仕組みづくりは、tsr社の提案や導入時のサポートにより実現している。

今後の展開

XC-Gateによって現場の紙を削減し、デジタル化への一歩を踏み出した同社だが、社内ではまだまだデジタル化できる部分があるという。現在宮内氏がほぼ一人で担っている帳票作成に関しても、今後は人材育成に力を入れ、デジタルデータ活用のさらなる一歩を踏み出そうとしている。

橋本様、宮内様、小澤様、槐様、ならびに当日取材にご協力いただいた皆様、ご多忙の中貴重なお話をお聞かせいただき誠にありがとうございました。

※本記事に掲載されている情報は、すべて2024年5月取材時のものです。


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