環境インフラ設備の点検表電子化成功事例 | 現場帳票電子化ツール「XC-Gate」
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導入事例

環境インフラ設備の点検表電子化成功事例

会社名
水ing株式会社
設立
1977年4月1日
所在地
東京都港区東新橋1-9-2 汐留住友ビル27階
従業員数
4,300名(2023年4月)※子会社含む
事業内容
公共事業および民間事業における、上・下水道事及び用・排水事業、資源活用・資源循環事業
ホームページ
https://www.swing-w.com/index.html

全国の水・環境インフラ施設で巡回点検に活用​ 登録済みデータの活用で作業者側・データ管理者側の作業を効率化​ 

会社紹介

水ing(スイング)株式会社は、国内外の水・環境インフラ施設の設計、建設、維持管理及び水処理品の製造販売を行っている。『生命の源である「水」を通じていつまでも社会に貢献し続ける「ing」』を掲げて、水で社会に貢献する事業活動を広げている。

同社では2011年にXC-Gateを導入し、12年以上(取材時点)にわたって下水処理場や浄水場など公共事業体が所有する環境インフラ施設の維持管理業務(巡回点検)の電子化に活用している。

今回はアセットマネジメント統括部、デジタルイノベーション技術部、ならびに水ingAM株式会社 高根沢管理事務所の方々にお話を伺った。

アセットマネジメント統括部のお仕事:全国300か所に及ぶ維持管理現場の業務管理

デジタルイノベーション技術部のお仕事:維持管理現場に対するデジタルソリューションの導入促進

高根沢管理事務所でのお仕事:日常点検・月例点検や水質試験など、環境インフラ施設の現場での維持管理業務

課題

XC-Gate導入以前は紙の帳票をもって巡回点検を行ったあとにExcelに打ち込んでいたが、データとしての活用は困難であった。加えて、巡回点検から事務所へ戻ってから点検結果をExcelに打ち込む作業時間も必要となり、全体的に点検業務に時間がかかりすぎていたことも課題となっていた。これらを解消するために点検帳票の電子化を検討し始めたという。

選んだ理由

2011年ごろから点検帳票電子化の検討を開始し、当時はPDA端末※を使っていたが、端末自体が小さいため画面の見やすさや操作性に難があった。同時期に業務用でiPadを使う取り組みとしてテクノツリーからXC-Gateの紹介を受けテスト運用を行った。その際、PDA端末と比較した操作性の良さや、しきい値からの逸脱や誤入力のエラー判定といった機能が維持管理業務にマッチし、採用に至った。

※PDA端末:携帯用の個人情報端末

運用の工夫

公共事業体が所有する環境インフラ施設の維持管理業務では、情報の管理に細心の注意が必要となる。XC-Gateの機能として帳票やフォルダ単位でアクセス権限を設定することもできるが、同社ではより強固なセキュリティ運用を実現するため、XC-Gateを実業務で使う管理事務所単位で契約を分割して運用を行っている。

維持管理現場の数は非常に多く、それぞれ施設や設備、点検内容が異なるため、各事業所で現場の運用に応じた点検表の修正を行っている。Excelで帳票作成・修正ができるというXC-Gateの利点はありつつも、はじめは慣れない帳票作成に苦労することがあったという。しかし、帳票作成者同士での情報共有や製品マニュアルの活用によって、徐々に帳票作成・修正のコツをつかんでいった。

【関連】XC-Gateの帳票作成、操作サポートツールのご紹介

導入の効果

高根沢管理事務所では、設備の日常点検をはじめ、水質試験月例点検月報にXC-Gateを使用している。従来は紙からパソコンに転記しており、月報の作成作業に1日かかっていたのが、タブレットに入力したデータをそのまま月報に反映できるようになったため、月報作成が半日程度でできるようになった。

導入選定のポイントにもなったように、日常点検の中で異常値を赤、注意ポイントを黄色で表示するなど、作業者が気を付けるべき内容を目で見てすぐ分かる点もメリットとなっている。

XC-Gateでデータを蓄積することで、過去データの活用も進んでいる。

水質データの管理においては、1週間前、1か月前、1年前の記録をタブレットですぐ確認できるため、過去の数値を確認するためにわざわざ現場と事務所を往復する必要もなくなった。

その他、「データタグ」という過去の実績データを帳票に表示できる機能で、日報データから月報を、月報データから年報を自動作成して特定の値を定点観測することもXC-Gateで可能となった。

長期にわたり運用を続けられたポイント

同社では2011年の導入から12年以上もXC-Gateを使用しており、当時はまだ珍しかったタブレットでの帳票入力も一般的になりつつある。長期にわたりXC-Gateを使い続けてきたポイントを伺った。

「保守サイトの問い合わせに対するレスポンスの速さや、困った時の(回答の)正確性に信頼を寄せています。またテクノツリーの担当営業との付き合いの長さや、素朴な質問にも親身になって答えてもらえることもありがたく思っている点です」(荒田氏)

その他、XC-Gate自体が使いやすくなるようにバージョンアップを続けている点も、長期間の使用においては重要だという。

今後の展開

「高度成長期に整備された公共インフラ施設の老朽化が急速に進んでおり、環境インフラ施設の維持管理における点検データの蓄積は今後重要性が高まってくると考えています」(上野氏)

下水道を管轄する国土交通省では、長期的な施設管理の最適化を目的としてストックマネジメントを推進している。その中でXC-Gateを使った日常の点検・検査データの蓄積も、ますますその重要度を増しているという。

今後は水処理汚泥処理を最適運転するための分析記録などの帳票電子化を行い、将来的なAI運転の学習に使うデータとして蓄積することに取り組む予定だ。

上野様、荒田様、伊藤様、的場様、山﨑様、横田様ならびに関係者の皆様、ご多忙の中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

今回の取材の模様をまとめたインタビュー動画も公開しております!ぜひご覧ください

 

 

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